もちはもちやに

こちらleather&musicでお馴染みWildroseのブログです。

私の後輩がね、バッグのショルダー紐の付け根革が取れちゃったから近くの修理屋さんで直してもらったんだってさ。料金は15,000円だって。まぁ妥当なところかな、内容によっては。

って思って聞いてたのですけど…

仕上がったのがコレで、このクオリティにショックを受けて2年間使わなかったんだってさ。

持ち主曰く、色の違う帯状の革は作業者の独断でつけられたとの事。なるほどねー。

M様…いやM!お前も半分悪いぞ笑、その場で言えっつーの。2年放置て…

んで、よくよく問い詰めてみると惨状の原因はこれ。

分かります?

これは付け根革の反対側、表に縫い目がありません。カブセの内張りに付け根革を取り付けてから本体と合わせて縫っているのです。つまり、修理箇所にアクセスするには「けっこう面倒くさい解体」が必要で、復旧は更に面倒くさいわけであります。結果、バラさずに革を渡して端だけ縫ったと。

徳島ブランドのクセにオシャレ仕立てしやがってクソが…と、きっと作業者は思ったことでしょう。まぁでもこんなモンです、修理の事を気にしてたらオシャレなデザインも出来ませんし大量生産も出来ませんから。修理のやり方としてはアリ。

でもね、コレは修理を受け付ける時に作業プランを提示してない罪で逮捕される案件だと思うんです。(ココはあえて身内をかばう立場で言わせてもらってます、本人が聞いてないって言ってるから)私まだLINEのやり取りのみで実物見てないんですけどそれにしてももっと違う方法あっただろってね。

こんな事書くと怒られるかもですけど、バッグの修理って靴修理屋が片手間にやってる感があって、実際これも靴修理屋さんに持ち込んだそうで、きっと靴修理屋さん的には『バッグじゃなくて靴持ってこいよクソが』って思ってると思うんですよ。

大きな分類で言うと革製品だとしても、私は靴の事は全然知らないです、靴とバッグって知識も技術も道具もTDLとUSJくらい違うんですよ。マジ全然違う。ユニバにミッキー連れてくんなってハナシです。

とはいえ、バッグだけを専門にやってる修理屋さんなんて皆無という現実もあります。何故なら儲からないから。だから靴修理屋さんが片手間で引き受けてくれてるんです。

さて件のバッグ、受付から作業してお渡しまで、何時間で終えれば利益が出ると思います?持ち主によって毎回修理箇所が違う、構造が違う、材料や色が違う、1番厄介なのは望まれるクオリティーが違う…それを全て初見で判断しなきゃいけないんです。そこを見誤ると、今回のような残念修理になるわけでして、ていうか修理の修理って更に難しいんだからね!プンスカ!ということなのです。

私の感覚だと、靴とそれ以外の革製品では修理に対するアプローチが全然違う。数ある革製品の中でも靴だけが修理しながら使うという土壌を持ってると言っても過言ではないです。事実、靴は多くの場合、修理箇所が極めて明確なのでその為のノウハウと資材が豊富です。そもそも生産されてる数が桁違いなので、部品の規格を揃えやすいというのもあるでしょう。

ですので靴修理屋さんを責めるつもりはないです、守備範囲が違うだけです。そのバッグ、今度持っておいで。私も片手間だから年単位で時間かかるかもだけど笑

明日もよろしくお願いします。

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